スキーで食べていくのは不可能(ムリ)か。上手くても稼げない人、下手でも稼げる人の違い。

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スキーで食べていくのは不可能(ムリ)か。上手くても稼げない人、下手でも稼げる人の違い。

photo credit: manuelbierbauer fis ski world cup sölden via photopin (license)

2017−2018サロモンニューモデル回転用スキー板の特集は下記にあります。そろそろセール品も出てくるかと思うので気になる方はどうぞ。

さて、今回の話題からスキーで稼ぐことについて連載で書いていこうと思います。なお、ここではインストラクターの仕事は抜きにして話していますのでご注意ください。

スキーで稼ぐ人が少ない本当の理由。

単純に言ってしまうと、スキー業界が非常に経済的不安定だから。この一言に尽きると思います。

別の言い方をすればスキーで稼ぐ、プロになるということは個人事業主(または法人)として独立して生きていくという意味になるので、このような生き方に不安感があるのは当然と言えます。ですので、引退後は安定した公務員やサラリーマンになるという構図がスキー業界だけでなく、スポーツ業界全体にあるのはある意味自然と言えるでしょう。

私自身も大学時代、消防士をやりながら全国大会に出ているスキー選手を知って問題集を買ってきて勉強した経験があるので、気持ちはよくわかります。手厚い社会保障、年金、福利厚生、そして何より安定した毎月の収入は誰が見ても魅力的です。

ですが、個人的にいつかはスキーで食べていきたいと思って1999年にホームページを立ち上げ、かれこれ20年近く広告収入を得て生活をしています。

スキーで稼ぐのに実は実力は関係なかった。というのがホンネ。

技術はあるに超したことがないです。しかし、

「スキーの実力=収入」

という方程式にはならないのです。

注意
ワールドカップなど賞金がかかったレースでは実力が重要です。ここでは「スキーで稼ぐ」ということについてのみフォーカスして書いてます。

ある別のスポーツでナショナルチーム入り目前の選手の親と話す機会があったのですが、お金の面で相談されたこともありました。日本トップレベルになっても稼げないということは高校時代から知っていましたから、当然そこの家庭も多額の遠征費を賄う方法を模索していました。こういう問題に選手達はいつかぶつかるので、20歳から私はウェアでスポンサーを付けることを諦め、ホームページにスポンサーを付けてしまえば良いと割り切ったわけです。

結果、これが上手くいったわけですが結局「稼ぐには何が必要か?」ということもこのときに学んだのです。

スポーツで稼ぐには2種類ある。露出度と売り上げの2つの方向性。

スポーツで稼ぐには2種類の方向性があります。1つは有名になって露出度を上げること。もう1つはメーカーやショップの売り上げを上げてあげること。この2種類が現時点では存在しています。

スキー業界の最大の問題はこの「露出」が雑誌のみになってしまっていることです。細かく言えばテレビなどの媒体もありますが、1番全国区で名前を広めるには雑誌の力が未だ1番大きいのではないでしょうか。

裏を返せば、選手達は「媒体」を持っていないということになります。最近はフェイスブックページでファンを獲得してレッスンなどをやる人も増えましたが、ごく一握りの人達でしょう。

媒体を持ってしまえば、国体予選止まりの選手でも広告費やショップの売り上げを上げ、スキーで飯を食っていく、遠征費くらいは稼ぐという人が増える可能性は高まるのです。

独立の道は当然リスクもある。

ですが、こちらの道にも問題点があります。仮に稼げたとしても

「永遠に稼げるかどうかは保証できない」

ということです。

つまり、独立して稼ぐ状態ですから、自分の人生におけるリスクは全て自分で負わないといけないという問題があります。40歳を過ぎ失敗して就職活動をしても社会経験がまったくない大人を雇ってくれるか?と考えればいかにリスクのある人生かがわかるかと思います。

スキーで稼ぐには何が最も必要だったか?

この話はあくまでも私自身の話になりますが、ウェブサイトから収入を得るには

「スキーの知識+webマーケティング」

というのが答えになります。つまり、スキーの知識と別の何かを足せばお金になる確率は高まると思うわけです。

全日本スキー連盟も最近Facebookの威力を知ったせいか、マーケティングに力を入れ始めました。寄付もネットで集めるのが常識となり、いかにマーケティングの力が大きいかが個人・組織にも浸透したのがここ数年の出来事だったのではないかと思います。

特にインターネットは2010年以降、一気に個人もSNSに参入して自発的に情報発信する成熟期に入ったので、今後はマーケティングの知識があるかないかでスキーヤーの収入2極化が訪れるはずです。

ある意味、今の時代ほどプロ化するのが簡単な時代はないと言えるでしょう。アメリカやヨーロッパは文化が土台にあるのでスキーで数億、数千万稼ぐのは当たり前ですが、日本はそういった土台がありません。しかし、スマホ普及率、Wi-Fiなどのネット環境はアマチュアが多いスポーツ業界にとって大きなレバレッジとなるはずです。

これを生かせるかどうかにかかっていますが、多くのスポーツ選手は勉強が嫌いなはずなので、ネットに参入する人も増えないでしょう。結果スポーツの経験をお金に換えることができないという時代は引き続き続くと思われます。

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